脱皮できないヘビは死ぬ。だからぼくはゴッドライティングで脱皮する。

石井貴士さんの著書「1分間文章術」の中でゴッドライティングという文章術が紹介されています。

今回はこのゴッドライティングを身につけるために実際にトレーニングをやってみます。

ゴッドライティングを身に付けろ

ゴッドライティングとはなりたい作家を自分に憑依させて文章を書くことです。

具体的にゴッドライティングを身につけるステップは

  1. 自分が好きな作家の中から「こうなりたい! 」と思う作家を決める
  2. その作家の文書をそのまま書き写すトレーニングをする
  3. 自分で文章を書いてみる

の3つであるとのこと。

さあゴッドライティングをやってみよう

ぼくの好きな作家は千田琢哉さんです。さっそく千田さんのデビュー作:「あなたから保険に入りたい」とお客様が殺到する保険代理店を書き写してみます。

当然、全文書き写すわけにもいかないので「プロローグ」だけにとどめておきますが。

「あなたから保険に入りたい」とお客様が殺到する保険代理店:プロローグ

 脱皮できないヘビは死ぬ

最初にお断りしておくが、本書はすべて本音で語っている。「なんとしても保険代理店として生き残りたい」、「命がけでがんばる」と思っている人に向けて書いている。

ただ、本音というのは初対面の人間には普通言わないものだし、言えば反感・顰蹙(ひんしゅく)を買うと相場は決まっている。しかし、私のコンサルタンティングスタイルや講演活動の多くがそうであるように、限られた時間で最大の効果を生むためには、よけいな挨拶や遠まわしな表現は時間のムダや質の低下につながる。長期的・継続的に見た場合、本音こそが結局は関わる人皆を幸福に導く道しるべとなるのだ。

中小零細保険代理店が年々減少し続けている。多くの代理店経営者が不安に感じているはずだ。今から11年前の1996年には、金融ビッグバンにより生損保の垣根が取り払われた。その時点で62万店以上あったと言われる代理店数が、2007年現在ではその約4割の26万店弱にまで減っている。

そもそも保険代理店に限らず、大半の企業というものは、10年経っても20年経っても成長なんてしていない。世の中の大半の会社は最初の数年のうちに社長の持ち前の営業力でそこそこの利益を出すようになるが、その後半は流行に左右されながらその都度一喜一憂し、長期的に見ればジワリ、ジワリと確実に衰退していく。仮に今日100社の会社が産声を上げても半年後にはそのうち60社しか残らず、3年後にはわずか20社しか生き残ることはできない。これが10年後となると理由はどうあれ、たった6社しか残っていないそうだ。

日本には約260万社の法人があり、個人事業主はその2倍いると言われているから「社長」と呼ばれる人は何と800万人近くもいることになる。労働人口が約6000万人であることを考えると、7,5人に1人は社長なのだ。しかし、「10年、20年と社長として会社を存続させる」ことは、誰にでもできることではない。存続させるには、それなりの知恵と実行力が必要だ。

仮にある保険代理店がなくなっても保険会社にとっては痛くも痒(かゆ)くもないし、3ヶ月もすれば顧客の頭からも完全に消え去るものだ。世の中は年商5億円や10億円程度の会社が倒産したところで近所の人すら気付かないもの。心底困るのは、その会社の社長と家族くらいである。

保険会社は、保険代理店を減らしたいと思っている。強い代理店だけ生き残ればいいと考えている。「そんなことはわかっている、わかっているけど現実に対応するのは難しいのだ」、「うちの業界は特殊なので、そう簡単には変われない」と思っている人は、まさに脱皮できないヘビそのものなのだ。つまり、生き残れない。

私は、保険代理店が揺るぎない経営力をつけて、「保険会社の代理店」としてではなく、「顧客の代理人」というプロフェッショナルへと脱皮を果たしてもらいたいと思っている。自立した一企業として保険代理店の社会的地位を底上げしたいと本気で思っている。

コンサルタンティングでは、すべては「事実」を正しく知ることから始まる。だから本書でも、これまであなたが見てこなかった、見たくなかった事実をはっきりとさせて、では、いま何をどうすればいいのかを考え、お伝えしていこう。

まとめ

保険代理店でもなければ保険会社の社員でもないぼくが、こんなことをして意味があるのか不安ではありますが、なにはともあれやってみました。

次回からこのブログの作風が変わっていたら「あっ、コイツ影響されたな」とやさしい気持ちで受け入れてください。

以上、フジー( @FMasanory )でした。

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