広告コピーから文章術を盗み出せ!知る人ぞ知る名作コピー【3選】

何冊も文章術に関する本を読み漁っているうちに何度も読みたい広告コピーという本にであいました。

本来、広告というのは商品やサービスを売り込むためのものなので、「何度も読みたい」となるのは珍しいことです。売り込みなのに何度も読みたいと思わせる技術はブログの記事を書く上でも役に立つはず。特にアフィリエイトを埋め込んだ記事では強力な武器になりますよね。

そこで今回は、本書中からぼくが特に気に入って「何度も読みたい」と思った広告とその技術を3つほどご紹介します。

何度も読みたい広告コピー

足のせいだと思ってました。

みなさん「足がくさい」って言ってますよね。

でも実は、足自体がくさい人なんていません。

ニオイの原因は靴下につく雑菌。

つまり、靴下をかえれば解決するのです。

SUPER SOXのために作られた

呼吸する天然繊維BREATHE FIBERは、

吸い取った湿気を靴下の外へ吐き出すので、

ムレを抑え、ニオイの原因となる

繊維上の雑菌の繁殖も抑えられます。

ムレない、におわない

SUPER SOX

いかがでしょう?

欲しくなりませんでしたか? このSUPER SOX。

この広告文は「不快→原因→解決法→理由」で構成されています。足がくさいという不快な状態になるのは靴下につく雑菌が原因であり、靴下をSUPER SOXにかえれば悩みが解決できる。なぜかと言うとSUPER SOXは呼吸する繊維を使っているから。

さすがプロの作った広告コピー、流れがうまく商品の売り込みにつながっていますね。そしてなにより「足がくさい」のではなく「靴下がくさい」のだという新しい知識を教えてくれています。足がくさいとお悩みの方は、「なんだ、俺の足がくさいんじゃなかったんだ! 靴下ぐらいで変わるのなら試してみよう」って気になりますよね。

「母がわらう」を、私がもらう。

自分のことは後回しで、いつも家族のことばかり。

心配したり、気づかったり。そんなあなたの照れた

笑顔を見たいのです。産んでくれて、ありがとう。

思ってくれて、ありがとう。叱ってくれて、ありがとう。

今さら言えない数々の「ありがとう」を精一杯贈ります。

5月の、その日。いちばんしあわせなのは、

母さん、あなたのはにかんだ笑顔を見る私です。

5・9 母の日

※今年の母の日は5月8日です。

こちらは母の日に向けて作られた東武百貨店のポスターに使われた広告文です。お母さんへの感謝の気持ちを綴りながら最終的には「プレゼントを贈る私がいちばんしあわせ」と締めくくってあります。プレゼントをしてあげているという目線ではなく、よろこぶ顔が見れることがしあわせという目線ですね。

自分を犠牲にしてがんばってくれているお母さんをうまく表現しながら、お母さんに対する感謝の気持ちにつなげていきます。そして感謝の気持ちをプレゼントとして形にした後、最終的にはプレゼントを渡した自分の方がしあわせになれると締めくくっています。

今年の母の日、まだ間に合いますよ。

www.tobu-online.

※ちなみに
「父が照れる」を、私がもらう。
という「父の日」バージョンもあります。

人生が、ラブストーリーでありますように。

私は、「その人」との約束を破った。

生まれて初めて愛した異性。

生まれて初めてバレンタインデーに、

チョコレートを贈った相手。

完璧な人生の先輩。

愛妻の存在は知っていたけれど、私は本気だった。

なのに、だんだん欠点が見え始めた。

大切な時に、仕事。束縛。

年下の私をいつまでも子供あつかいすることにも

我慢できなくなった。

会話が途切れた。

長い年月…。

そして大学を出た私には、他に好きな人が。

どこか「その人」に似ていた。

結婚を決意。

「その人」は黙っているだけだった。

式は2月14日。

新しい恋人に私が愛を告白した日。

その朝、「その人」と二人きりで会い、

お別れのチョコレートを贈った。

「約束を破ってごめんね」という言葉に、

「その人」と私は数年ぶりに笑顔をかわした。

バージンロードへ向かう私は、

守れなかった「約束」を心の中で繰り返していた。

「大きくなったらパパのお嫁さんになるの」

チョコレートで、愛を伝える日。

チョコレートは、明治。

明治製菓の広告です。いかがでしょうか?

娘がいるぼくは、正直うるうるきてしまいました。最後の2行がなければ広告であることにも気がつかなかったと思います。

この広告を見て「よし、チョコレートは明治を買おう! 」とはならないかも知れませんが、なんか感動した。商品の売り込みではなく物語を伝える広告といえますね。

↑こちらの商品はパズルです。

まとめ

広告文のいちばんの役割は商品やサービスを買ってもらうことなんですが、今回紹介したものはいずれも売り込みの前に消費者との関係を作ることを優先させています。狙って人を感動させる文章を書くことは簡単にはできませんが、「人の役に立つことを書こう」という姿勢は忘れてはいけませんね。

以上、フジイマサノリ( @masanori_ver3 )でした。

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